
絵の中に「空が泣き、鳥が静み、森の葉々が輝き、大地が微笑」とスペイン語で書いてあります。曾てこれは緑と青がありました。茶色は一枚だけのテストプリントのようです。今回の帰国で抱えてきました。きっと大地の色なのでしょう。雨垂れが一面にエンボスされています。雨の中、船に乗って「むらかみみか」は何処に行くつもりなのか...。それともそこに漂流しているのか。彼女はこの2年間とても良い幸せな時間を過ごしたと言っていました。その2年より前に製作した作品です。そう...もはや彼女は船から降りたのかもしれない。いやはや、そんなことをぼんやりと考えていた。もうすっかり枯れてしまったと思った枝から青い芽が出ていた。この絵は希望の気配がする。