
ずっと気になっていたモネ展を見るために名古屋まで行きました。年を重ねる毎にモネが好きになります。私には気まぐれにフランスを旅することが趣味のような時代がありました。南フランスや北フランス..今思うとフランスはモネそのものです。ひとつひとつ私に優しく問いかけるのです。モネと関わりのあったルノワールやセザンヌ、コローなどが客人のように並んでいます。何とも心地良い風景です。美しくて解りやすくて頭の中が溶けてしまいそうです。画集なのか、パリの美術館なのか上野なのか、何処かで見た事があるのか、初めてなのかも解らなくなってしまう私のモネ。
混雑しているロビーで若い女性が私に語りかけて来ました。「母が来れなくなったので入場券を差し上げます...」なぜ私なの..と驚きながらもそれがモネ自身のご招待のように思い込むのは変でしょうか。