会社の社長さんから社員の食堂を作りましたので、ぜひみかさんの作品を飾りたいとのご相談がありました。氏は以前より「むらかみみか」のファンでご自宅のコレクションもとても素敵です。
左の作品は「葉々の戯れ」以前みかさんからこんな話を聞きました。「イギリスのサマーセット地区のみずみずしいシダを見たときのものでした。ご主人の故郷の父と散歩を共にする時は大体森の様な林を通ったのですが雨が多いせいかやけにシダがツヤツヤ輝いていてそこら辺は野生バンビもいたりして...」熊は居ないと思うけど...大きなシダを熊の中に描いている。

公共の場所ですから
思い切った額装にとご提案しました。
みかさんの絵には力がありますから
どんな額装にも負けない自信はありました。
背景のインテリアもとても個性的でしたから...。
成功でした。気持ちの良いインテリアになりました。

右は「栗の森」
アートには説明はいらないかもしれませんが
これも以前お聞きした、みかさんのエピソードを...
「栗の森の版画の案はイタリアのトスカーナ地区の
赤大理石の彫刻シンボジウムに行った時に発案したもので
森の中で他4人のアーテイストと共に10日間石彫したのですが
宿泊場から現場まで毎日1.5キロ程、山々の間を歩いて通勤し
そんな時に色々な動物に会ったりして...。
猪にも...。美しき森の間の楽しき時でした。」
作品の背景には物語があるものです。
雑談の中でそれを聞いたりするのは楽しいことです。
発表して怒られるかもですが....。

ここでお客様の接待をしたり
社員の方がくつろいだり
大きな無機質な会社の中に
こんな秘密の場所があったら
働きがいがありますね。
ほっとするリゾート感もアートで演出できました。
