先日大切な本を額に入れて時々出して見たい...というお客様が来られました。以前からフレーマーの雪絵さんは「額の前開き」の研究を熱心にしています。お客様が取りに来られた時の説明のひと時。この瞬間が一番楽しいですね。主人も一緒になって嬉しさと一生懸命さがお客様に伝わりました。
もう30年も前のことです。ページワンの主人はシャガールが好きなのですが当時、私が美容院で見た雑誌の記事に「シャガールポスター芸術」展の案内を見つけました。シャガールは版画摺りのポスターを制作していました。それはシャガールのライフワークにもなっている「大衆の文化」なのです。私達はその頃開店して2年ほどの心細い日々でした。数日後このポスター展に主人はのめり込み多くの出会いを作りました。今では薄汚れたカタログを額装しました。これこそページワンの一番の宝物なのです。そしていつでも眺められるように「前開き」です。
ページワンでもう何人の人がこの図録を手に取ったでしょうか...
シャガールが好きで好きで32年が過ぎました。