戦後の版画史に名前を残すはずだった作家が若くして亡くなりました。もう50年も前のことです。その平野貴久子さんという画家は母の元で封印されていたのですが7年前に貴久子さんの姉の友人宅にギャラリーを作って公開することになりページワンも額装をさせて頂いたことがありました。力を貸してくださった友人も夫の病気などで人を招くことが難しくなりました。そして時間が流れました。
ある方がゴーギャンの古本を買い裏表紙に平野貴久子さんのサインがあったという。
ページワンは平野さんのお姉さまとのメールの架け橋になったのです。
あまりの偶然と奇跡の出会いがあり
平野貴久子さんの版画は信州の美術館に保存されることになりそうです。
先週皆がページワンに集まりました。
忘れられる作品がいつか人々の貴重な名作になる。
そこには人の愛と温かさと情熱と努力があったと心から思うのです。