<   2009年 07月 ( 10 )   > この月の画像一覧

男の友情

a0077203_19465496.jpg
上砂理佳さんの版画に「レイ.チャールズに捧ぐ」という新作があります。私も数年前「Rayレイ」を映画で観ました。心に残った映画でした。
先日この版画を買った紳士がいます。彼は親友が癌で明日手術だと言うのです。なにをしてやったら良いのやら....とりあえず寂しい病室に絵を飾ろうとページワンに来られました。時間をかけて絵を選んでいました。その日彼は気持の整理をしていただけのようです。「手術の後で来ます」と翌々日又来店しました。大きな手術だったそうです。「彼は音楽が好きだから...」と身動きのできない身体をいたわり「絵を見てたら少しでも気がまぎれるかなあ」と言います。
いつも思うことですが絵って良いな。盲目のレイも大きな傷害を乗り越えて生きました。きっと気持ちが伝わりますね。マットはきれいなブルーで額は明るい色で...と慎重に選ぶ彼に優しい男の友情を感じました。
by page-1h | 2009-07-31 20:15 | 上砂理佳 | Trackback | Comments(0)

バカンス

a0077203_17444516.jpg
店を雪絵さんに任せて3日間休暇をとりました。旅好きな私達ですが家に居ました。ベランダで食事をして読書。庭の草むしりやら家の掃除....緩やかに脳みそが溶けていくような気分でした。連休は癒されます。
3日目は両親を誘って豊橋美術館で「ターナーから印象派へ」を観ました。30周年記念の大きな催時です。とても賑わっていました。カフェも満席でした。地方の美術館で休日を過ごすのはゆとりを感じます。さらに私の脳は軽くなって素敵な休暇は終わりました。
by page-1h | 2009-07-24 18:23 | 休日の過ごし方 | Trackback | Comments(4)

おのみち

a0077203_14325019.jpg
朝7時に友達と待ち合わせて3人で豊橋に行きました。フォルムという喫茶店で松本幸治さんの写真展を観るためです。とても素敵な店です。コーヒーをいれている人は黒のベストにネクタイでしたし給仕の紳士は白いジャケットに蝶ネクタイです。街の小さなカフェで異国に迷い込んだ気持ちになりました。薄切りのパンと卵とコーヒーの香り。「松本幸治」の写真にぴったりなのです。写真のテーマは「おのみち」店の隅の暗がりで松本さんがコーヒーを飲んでいたら最高でしたが、それは叶いませんでした。私は松本さんの写真が好きです。彼の映す白黒の世界..故郷への郷愁。ローカルな日本の美しさ。誰でもが深く感じることでしょう。
by page-1h | 2009-07-18 14:56 | 写真 | Trackback | Comments(2)

天使がくれた時間

a0077203_15112498.jpg
世界中が不景気と言われて気付くこともあります。ページワンも暇ですからお客様とゆっくり話し込むこともあります。こんな話しをしました。
彼は若い頃から仕事が忙しく毎日深夜まで働いていたそうです。休日も無く青春を過ごした日々。家でのんびりすることもなかったとか....。でもこの頃は仕事が少なくなって早く帰ることもあります。そんな日に今まで気にもとめなかった小さな西側の窓を開けてみたのです。夕暮れの涼風がマンションの部屋に流れ、読んでいた新聞が風に舞いました。それから西の窓を開け生活にも変化が....
彼にとって不景気は「ひと休み」「ページワンに来るとね、西の窓からの風が気持ち良いのですよ...そう思って僕も窓を開けたのです。」思いがけず、やって来た時間。それは天使がくれた時間なのかもしれません。
by page-1h | 2009-07-17 16:38 | 暮らし | Trackback | Comments(0)

マーブル紙

a0077203_18584512.jpg
イタリアのフィレンツェはマーブル紙で有名です。その伝統工芸に魅せられて何枚も買って来られる方も多いでしょう。手創りですから同じ物がないそうです。
長い廊下があるお宅です。マーブル紙と額を同じ大きさにして上からマットをかぶせました。こうするとマットと作品をテープで止めなくてもよいのです。たくさんありますから時々入れ替えるそうです。マーブル紙は重ねて数枚を裏側に入れてあります。これなら簡単にチェンジ出来ます。素敵なインテリアになりました。フレームも金属に細工のあるデザインです。旅の思い出をインテリアに出来たら素晴しいです。上級の暮らし方ですね。
by page-1h | 2009-07-11 19:13 | 額装 | Trackback | Comments(1)

タオルの想い出

a0077203_19205088.jpg
シャイなお父さんは言葉少ないのですがこのハンカチはお子さんが小さな時に使っていたもののようです。タオルは使い古してボロボロで色褪せています。
小さな子供がタオルを離さない光景は可愛いですね。甘酸っぱいような不思議な気持になります。赤ちやんのミルクの匂いまで思い出しますね。遠い昔なのについ昨日のような思い出です。いつしか子供は大きくなります。こんな額装もあるんですよ。
誰が見ても幸せになりますね。自分のことのような子供のことのような...甘い想いの額装です。
by page-1h | 2009-07-09 19:31 | 額装 | Trackback | Comments(0)

愛の証

a0077203_19351845.jpg
贈り物って難しいですね。私がもし60才になって記念に何か頂けるなら.....きっと物ではないと思います。心のこもったもの。世界にひとつだけのもの。お金を出しても買えないもの。ずっと眺めていたいもの。額装って魔法だな。こんな夢みたいなことが出来るのだから。
お孫さんが描いた寄せ書きみたいな作品を額に入れました。きれいな色の額が良いですね。素敵です。一番お気に入りの場所に飾ることでしょうね。愛する人達からのプレゼント。そしてこれは最高の愛されている証。こんな仕事が増えたら良いなあ..と願っています。私も欲しいな。
by page-1h | 2009-07-08 19:55 | 額装 | Trackback | Comments(0)

平野貴久子さんに捧げる


毎日の平凡な日常の中で人が知り合っていくことが、どんなに素晴しいことかと思います。
大袈裟かもしれませんが信じ合うことで始まります。

44年前「平野貴久子」という版画家が、27才の生涯を終えました。
あまりの悲しみに母は彼女の作品を世に出すことをしませんでした。
当時の仲間には小磯良平や滝平二郎などがいた時代です。

彼女の姉も今は70才を越えて預かっている妹の作品をどうしようと考えていたようです。
そして同じ信仰をも持つ友人に託すことになりました。
私達はその友人に額装の相談を受けることになったのです。
あまりの素晴しい作品に胸を打たれました。
ページワンは額装の全てを任されました。
そこには「平野貴久子」に関わる多くの人達がそれぞれにページワンと繋がっていたからです。
そして信用してくださいました。

私達は力の限りの額装をしました。良い仕事が出来ました。
そのアトリエには45点の作品があります。
少しずつ公開の機会ができることでしょう。
感激と感謝です。













by page-1h | 2009-07-03 19:55 | 浜松 | Trackback | Comments(2)

フラメンコの思い出

a0077203_1850583.jpg
フレーマーの雪絵さんはスカーフの額装を得意と自負しています。
彼女のライフワークと言ってもよいでしょう。
時々ですがスカーフの額装依頼があります。
少し間があると「この頃はスカーフがありませんね」と悲しげです。
お客様が平台の上にパァーッとスカーフを広げた時の感激はこの仕事の醍醐味です。
一瞬にしてお客様の全てが解るような気もします。
人の生涯とはそんなものです。
大切な人に頂いたのかもしれません。
旅先で選んだのかも...いずれも思い出なのです。
しみじみと素敵なのです。
このスカーフはスペイン在住の時に買ったのだそうです。
情熱のフラメンコに何を秘めているのでしょうか。
雪絵さんの額装はシワひとつ無く完璧です。
by page-1h | 2009-07-02 19:11 | スカーフの額装 | Trackback | Comments(5)

初子

a0077203_21191681.jpg
額装しようと思うことは小さなことから始まります。友達の家で凧の額装を見た彼。若いお父さんでした。「エーッそんなに安く出来るの」と叫ぶ嬉しいお客様です。素敵に出来上がったのですっかり気を良くしてくださっています。「じゃあこれも買おうかな」と子猫のポスターが入っている作品を...それには「いつまでも可愛いままでね!」という言葉がフランス語で入っていました。
「それからこどもの写真を入れるフォトフレームも」マットの色にこだわっている様子は実に嬉しそうなのです。取り付けはレールを使いたいということで...なんとレールは茶色にしました。「今度は写真を額に入れて友達に贈ろうかな」なんて言ったりして。彼はきっと優しい家庭人。初めての赤ちやんに愛情いっぱい。若い彼は自分流にインテリアを楽しんでいます。これから素晴しい人生が待っていますね。
by page-1h | 2009-07-01 21:44 | 額装 | Trackback | Comments(0)