伊集院静の「作家の愛したホテル」という本があります。その中のイギリスのホテルの章でこんなことを書いています。
「私はホテルの部屋に入ったら、まず壁を見る。そこにどんな絵画なり、写真が掛けてあるかでホテルのセンスのようなものを判断する。
このホテルの壁に掛かった絵画は素晴らしかった。一点はリビングの壁に掛かったダックスフンドをシンプルな線で描いた作品〜
この絵画と窓からの眺望...。私は一生この部屋を忘れないだろう、と思った。」
絵はピカソの作品です。氏はそれを知っていたのでしょうか。ピカソは晩年「ランプ」というダックスを飼っていました。この線画はまさにその愛犬がモデルです。
ピカソ作品